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脳神経外科
木家信夫

藤田医科大学脳神経外科に入局後、諸先輩方より御指導を頂き手術手技の研鑽を積んでまいりました。1995-1996年には「神の手を持つ脳外科医」として有名な福島孝徳先生のもとに留学。当時はアメリカのピッツバーグにおみえでした。その後は大学の講師として手術に明け暮れる毎日で、重症なくも膜下出血や脳出血の患者さん、大切な神経や血管を巻き込むまで大きくなった脳腫瘍の患者さんの手術も数多く携わらせて頂きました。しかし術前から重症な脳卒中患者さんや大きな腫瘍を持った患者さんの手術というものは通常の場合に比べると大変難しい。中には術後重い後遺症を残しご苦労されている患者さんもおられます。当時手術に携わっていて感じたことは、「脳卒中の治療は発症してからでは遅い。ひとたび脳卒中を発症してしまうと何らかの後遺症を残す可能性が非常に高い。脳卒中にならぬよう予防策を啓蒙することが必至。また脳腫瘍も大きく成長してからの手術はすでに遅い。なんら神経に対して悪さをしていない小さい段階で発見し治療を開始しなければならない」ということでした。

現在日本には脳神経外科医が6000人以上います。私も含めみな手術が好きな連中です。すなわち治療(手術)することに生きがい、自分の使命感を持っている。「手術して命が助かったから良しとしましょう、あるいは後遺症がこの程度ですんで良かったですね……等々」は治療者の勝手な意見であって当の患者さん、御家族にしてみれば一部の慰めにしかなりません。

超高齢化社会を迎え、今後ますます脳卒中をはじめとする脳疾患に罹患する患者さんが増えてくることが予想されます。一脳外科医として「治す、癒やす」という行為はもちろんのことですが、加えて病気の予防啓蒙活動をより積極的に地域住民の方々に行っていくことができればと考えております。脳卒中を予防するには各人のその病気に対する知識の獲得、定期的な血液検査、心電図、頭部MRI、頚部動脈エコー等の検査が必要となります。当院は脳疾患を事前に発見、あるいは脳疾患の再発をこまめにチェック、対応できる施設と自負しております。

追記

「脳の老化を防ぐには何をすればよいのか」と聞かれます。先日、息子の持っているゲーム機で脳年齢とやらを測ってみると実際の年より10歳も高くでました。これはいけないと最近、囲碁を始めました。まだまだ手習いの状態ですが、当院で一緒に囲碁でもしながら脳を鍛えては?

長野県出身
  • 1990年 藤田医科大学
  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 脳腫瘍の外科学会評議員
  • 日本脳卒中学会会員
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