圧力負荷前の仙骨部皮膚は空気吸入下ではtcPO2 69.5 ± 7.2 torr,tcPCO2 41.0 ± 2.1 torr純酸素吸入下ではtcPO2 324.5 ±96.0 torr,tcPCO2 39.2 ±2.6 turrであった。空気吸入下A群、純酸素吸入下B群図2に示す。空気吸入下のA群のtcPO2 は圧力負荷直後より低下し始め約2分間でゼロに達した。tcPCO2はこの時点より6.4 torr/minで時間に比例して上昇した。純酸素吸入していたB群ではtcPO2 は約5分間でゼロに達したが、圧力負荷直後のtcPO2 の低下は、純酸素吸入下の方が酸素分圧低下速度が速く空気吸入下に比して急勾配を示した。tcPCO2 の上昇は純酸素吸入下では90秒程送れて3.5分経過時点より上昇し始め、この時点より空気吸入下と同様に6.4torr/minで時間に比例して上昇した。また圧力負荷解放後の各条件A・B・C・D群のtcPO2,tcPCO2の推移を図3に示す空気吸入下の(A・C群)と純酸素吸入下(B・D群)との間で相違を認めるのみで、低周波電気刺激の有無による変化は認められなかった。
図2 A.B群の圧力負荷と解放後のtcPO2,tcPCO2の推移